和梨の品種は、果皮の色から黄褐色の赤梨系と、淡黄緑食の青梨系に分けられます。この果皮の色の違いは、果皮のコルク層によるもので、赤梨系の品種では、初夏にコルク層が発達して褐色になり、青梨系では果皮がクチクラ層に覆われていて黄緑色となります。
現在、栽培されている和梨の多くは赤梨系で、青梨系は二十世紀、八雲、菊水、新世紀などの少数です。
幸水は、赤梨のひとつで1941年に菊水と早生幸蔵とを交配させて作られ、1959年に命名・発表されました。
幸水は早生品種の中でも収穫期が早く、庄内では8月下旬から9月上旬で、収穫期間も短かくなります。赤梨系の梨ながら中間色(中間赤梨)で、若干黄緑色の地色があります。
酸味が少なく糖度が高く果肉もやわらかで、果汁が多いのが特徴です。反面、日持ち短いという難点にもなっています。 しかし、冷蔵庫に入れることにより保存性が高まります。
晩夏の厳しい暑さの中で、水分補給のため冷やした幸水を食べるのは、格別の美味しさです。 |
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